Slack APIを活用した業務自動化事例の紹介

Shun Shibuya
The Finatext Tech Blog
Jul 1, 2021

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Finatextの渋谷です。ソフトウェアエンジニアとしてFinatextのサービス開発と社内向けツール運用を担当しています。
Finatextグループの日本オフィスは130人ほどの規模ですが専任の情シスはおりません。プラットフォームチーム(組織横断で各チームをサポートするチーム)でコーポレートタスクを分担しています。

組織の拡大に伴い手動では煩雑な作業が増えてきたため自動化を進めてきました。
今回は社内向けツールを日々運用していく上で発生した課題をSlack APIを利用し解決しましたので紹介します。

1. Backlog招待期限を失効させない

背景

Finatextグループではプロジェクト管理にBacklogを使用しています。
Backlogのユーザー登録はメールを送信し招待します。
メールの有効期限は1週間のため期限内に招待完了せず、Backlogに参加できないことが度々ありました。
期限が切れた場合、依頼を受けて再招待メールを送信して対応していました。
原因としては他の多くのメールで招待メールが埋もれてしまう、
社外のプロジェクト関係者の方だとBacklogを初めて利用するためよくわからないなどが考えられます。
招待済みで未参加のユーザーはBacklogのPendingUser画面で確認できますが都度確認するのが課題でした。

Backlogに招待済みで未参加のユーザーをSlackに通知する

対策として1日1度PendingUser情報をSlack通知することで把握を容易にしました。
また招待者が社内の場合は本人に、社外の場合は社内のプロジェクト参加者に適度にリマインドすることで期限内の招待完了率を向上できました。
Google Apps Scriptのソースコードになります。スケジューラを設定し1日1度実行しています。
https://gist.github.com/finatext-shibuya/3c63dde95ca899c59283ca6dc45e3837

2. Slack 2FA設定を浸透させる

背景

FinatextグループではSlackを使用しており、アカウントの2要素認証(2FA)設定を進めています。
管理画面で2FA全員必須設定を有効にするため、まずMember権限ユーザーに2FA設定を依頼し有効にしました。
次に入社などで新規作成するMember権限ユーザーに2FA設定を都度依頼するようにしました。
入社ガイダンスのタイミングで設定依頼をアナウンスするのですが、まれに設定忘れで漏れてしまう課題がありました。

Slack 2FA未設定ユーザーをSlackに通知する

対策として漏れがないように1日1度未設定ユーザーをSlack通知することで把握を容易にしました。
またSlackアカウントがわかっているため、連絡用Channelに自動招待し、2FA設定したら手動で抜けてもらう運用にして漏れがないようにしています。
Google Apps Scriptのソースコードになります。スケジューラを設定し1日1度実行しています。
https://gist.github.com/finatext-shibuya/3d9129e43d4264c5de430ebee850c250

終わりに

以上になります。
Slack APIの活用例を紹介させて頂きました。
これからも積極的に活用して改善を進めていきます。

弊社のエンジニアリングに関するその他の情報は以下のページにまとまっています。少しでも気になった方はぜひ気軽にご連絡ください。

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